【カナダ留学Blog】英会話力0から英語環境で働くまでの道のり〜日本での勉強編〜【第6回】
みなさんこんにちは、ひろです。
バンクーバーは金曜から雨。しばらくは悪天が続くようですね…。この雨でウイルスも洗い流されてくれればいいのに〜泣
わたしはブログ初心者のチキン野郎なので、この状況下でブログを書こうとすると、話題選びにすごくsensitiveになってしまいます…。
しかし、ここで挫けるようなわたしではないのです。(急なキャラ変きた)
一人の時間がたっぷりあるので、最近は色々とカナダに来てから今までを振り返ったり、日本に帰ってから何しようかな〜なんて考えながら過ごしています。
留学生活も残すところあと半年ということで、自省の念も兼ねて今回からいくつかにわけて 「全然英語が喋れなかった自分が、空港の免税店で働くまでのプロセス」をまとめていきます。ただの自叙伝にならないよう、自分がどんな勉強をしたか&何に苦労していたかなど、なるべく他の人にも役に立ちそうなことを拾い集めて記事にしていこうと思います。
今のところ、日本での勉強編、語学学校編、就活編、入社後編の4部構成くらいになりそうです。
書いている時の気分次第で増えたり減ったり、途中でくじけたり(←ひどい)するかもですが、気長にお付き合いください。
今回は①日本での勉強編の記事になります。
わたしの初期の英語レベル
まず最初に、自分の英語力なんぼやねん!って思っている人がいるかもしれないのでここで簡単お話ししておきますね。
大学(&院)在学中
- 最後に英語の授業を受けたのは大学2年の必修(週1)だけで、しかも課題なしテストなしDVD見て終わり、みたいなゆる〜いやつ。
- 大学在学中に何か英語に関する講義をとっていたかどうかの記憶すらない。
- 研究室配属後、自身のテーマに関する研究は日本で取り扱いが少なく、仕方なく英語論文を読みまくる。
- 就活に必要なため、TOEICを受験。当時のMAXスコアは805点(R、L個々のスコアは覚えていませんが、どちらも同じくらいの点数だった気がします)。
就職後
- 英語を使う割合は業務の5% あるかどうか。
- インプットとして、図面やスペック、海外の論文や社報などをたまに読む程度。
- 割合としてはR: 95,L: 5, W: 0, S: 0 。僅かにあるリスニングは、エアショーの動画や海外企業のプレス向けのビデオを見たりするくらい。
会社は一応グローバル展開もしているし、部署自体は海外(というかほぼ米)とやりとりがあるものの、管理職クラスにならないと出張したり、接待したり、直接仕事をする機会はまずない環境でした(あくまでわたしの部署に限った話ですが、他は違うかも)。
向こうに提出する資料も、一旦個々が日本語で作ったスライドを上司に提出→上司が全体をまとめる際に英語に直す、といった具合でした。
正直なところ、技術系の英語は日本語の専門用語さえ分かっていれば完全ではなくとも内容が読み取れれるのであまり英語を勉強しよう、というモチベーションも高くなかったです。
プライベート面でも、海外ドラマにハマってる、めちゃくちゃ洋楽ファン、英会話を習ってるとか、国際交流好きでイベントに参加する、といったことは全くなかったです。
ただ漠然と、海外で仕事をしてみたいな、英語で世界中のいろんな人とコミュニケーションが取れたらいいのにな、と思っていました。
なので、ネットとかで高校生、大学生の頃から意識して英語を勉強したり、バイト代を貯めて奨学金で海外に正規留学している人たちを見て頭が上がらない思いです…
そんな具合で、英語が得意どころか、むしろ一般的な日本人の平均よりも英語にさらされる機会がかなり低いところからのスタートでした。そんな人間が、ちょっとばかり海外に行って英語の勉強とは〜なんて語り始めるなんて!と自分でも思いましたが、まあそこはこの際考えないことにします。
語学学校のアセスメントテスト受験
わたしは留学エージェントを利用していたので、エージェントからクラス分けのためのテストを受けるように言われました。留学を思い立ってから受験までは1週間あるかないかくらいでした。なので、全くの丸腰で受験してしまいました。
オンラインで約1時間くらいの、リーディング、リスニング、ライティングのテストを受験しました(スピーキングがなくてホッとした)。
R&Lは選択肢形式で、出題傾向や形式はTOEICに似たような感じ。レベルは、基礎中の基礎〜ビジネスレベルの言い回しまで幅広く出題されていたように思います。
ライティングは、オフィスの移転についての提案書を書く、という内容で、確か200 word程度とかだったような(すでにうろ覚え)。
当然全く練習したことないライティングはボロボロで、 テストの結果を踏まえてちょうど真ん中のクラスからスタートすることになりました。
当時はこれがいいのか悪いのかすらよくわかっていませんでしたが、今思うと、「留学申し込む前にもっと勉強しておけよ」の一言に尽きます。
留学前の英語学習
留学する前は全くの英語初心者だったので、ネットで色々留学前の勉強法を検索しながら色々試しました。
本格的に英語の勉強をするようになったのは、仕事をやめてから留学までの(正確には有給消化してた)2ヶ月ほど。
前の記事でちらっと英語の勉強法について触れましたが、そこでも書いた通りまず以下の3点にフォーカスして勉強しました。
- 文法の基礎
- 語彙力
- リスニングからのスピーキング(発音)
ここでは、わたしが使っていたおすすめの教材を紹介します。
文法の基礎
中学・高校6年間の英語をこの1冊でざっと復習する
(所要時間目安:1週間〜10日程度)
大学入試以降ろくに勉強しなかったわたしは、まず中高の英語のおさらいをして、過去形とか関係代名詞とかそういう基本的なルールを思い出す必要がありました。
そこで、わたしが最初に使ったのはコレ。
要点が簡潔にまとめられていて、対話形式で間違いやすいポイントの解説も入っているので最初の1歩目に最適でした。各章に少しだけ練習問題がついていて、負担にならない程度に理解度が確認できるところも良かったです。
ちなみにわたしはAmazonのKindle版を購入しました。電子版で勉強することに抵抗のない人はこちらがおすすめです。確かKindle Unlimitedで無料で利用できたはず(2020年3月時点)なので、もし会員になってる人はチェックしてみてください。
中高の英語が問題ないレベルの人は、スキップして次の「一億人の英文法」から勉強を始めていいと思います。
一億人の英文法
一億人の英文法 ――すべての日本人に贈る「話すため」の英文法(東進ブックス)
(所要時間目安:1ヶ月〜♾)
一億人の英文法。言わずと知れた英語学習者のバイブルですが、わたしも例に漏れず、購入しました。 Kindle版がないのがとても惜しいですが確かに紙の本を持っていて正解だと思います。
かなりボリュームのある本で、わたしは日本で全部読み終わらなかったのでカナダに持ってきました。(結構重かったよ…)
ESLの授業で消化不良の部分があったり、あるいは日常生活で英語を使っているときにふと疑問に思うことが出た時に辞書がわりに関係する部分を読み返したりと今でも重宝しています。
一般の受験生向けの参考書よりも、英文法学習の流れを意識して書かれているので読み物のように前から順に読んでいきやすいと思うので買って後悔することはないと思います。
語彙力
最近、「TOEICなんて、実際に海外に出たら意味ない」派閥が増えていますが、ここで言わせてください!!
TOEIC、めちゃくちゃよく出来た試験だぞ!!!
TOEIC対策として出ている「優良な」教材は、実際に海外で生活していく上でよく目にする単語、言い回し、シチュエーションをうまくカバーしています。
特に、ビジネス英語を勉強したい人はTOEICの勉強から入るのは悪くない選択です。断言できます。
金のフレーズ
TOEIC L & R TEST 出る単特急 金のフレーズ (TOEIC TEST 特急シリーズ)
(所要時間目安:10日〜1ヶ月程度)
わたしは過去にTOEIC対策用に金のフレーズを使っていたので、それをもう1回引っ張り出してきてやり直しました。
この「金フレ」、大きさや量も手頃で使い勝手が良く、何より本当に「あ、コレ金のフレーズでやった言い回しだ!」っていう場面に出くわします。
ネットで音声をダウンロードできるので、音ありでインプットし、日→英、英→日両方のアウトプットが瞬時にできるようになるまで繰り返しました。
起きてから寝るまでの英語表現1000
[音声DL付]起きてから寝るまで英語表現1000 起きてから寝るまでシリーズ
(所要時間目安:10日〜1ヶ月程度)
わたしは最初の2ヶ月分をホームステイで過ごす予定だったので、もう少しジェネラルな表現も手広くやっておこうと思い、「起きてから寝るまでの英語表現」もザーッと目を通しました(たまたまKindleで無料で読めたので)。
シチュエーションごとに単語、例文がまとめられているので海外で生活する前にやっておくと色々と役に立つと思います。単純にパラパラみてるだけでも、「あ、これこう言うんだ」っていう発見がたくさんあって面白いです。
他には、スマホにいろんな単語アプリとかを入れて通勤中や休み時間にやったりしていました。長くなりそうなのでここでは触れず、アプリの話は別でまとめようと思います。
リスニングからのスピーキング(発音)
どうして自分はうまく喋れないのかを突き詰めると、そもそもその音やリズムが口に馴染んでいないからとっさに出てこないのでは、という結論に至りました。
ネットでいろんな留学経験者やバイリンガルの人たちの経験談を見てもみんな口を揃えて、耳で聞こえないことは喋れないって言っていますしね。
なので、まず耳からインプットしてそれを瞬時にアウトプットする練習をしようと考えました。
英語発音入門
[英語発音入門](http://kccn.konan-u.ac.jp/ilc/english/)
甲南大学の教授によって作られた、英語の発音学習用のサイトです。
誰でも無料で使用することができ、アメリカ英語、イギリス英語の両方に対応しています。わたしは一番最初にこのサイトで発音練習をしました。
ここでは各発音記号に対して、実際にスピーカーがどういう口の動きを動画で見ながら練習できる点が素晴らしいと思いました。
また、RとLなど、似たような発音をセットにして進めていくので効率よく学習できます。
さらに、発声方法だけでなく、文章を読む時のリズムやリンキング、音の変化についてもよく解説されています。音の強弱を波形を使って表していたりと視覚的にわかりやすくする工夫がいたるところに見られて、こんなのが無料教材として簡単に使える現代ってやっぱりすごいなあと感心してしまいました。
量としてはそんなに多くなく、1日あれば1周出来てしまうので物足りなさを感じたら、次の「英語耳」などを使ってみてもいいと思います。
英語耳
発音関係のテキストのなかで一番売れている本。上記のサイトの内容を一通りこなした後、もう少し練習したい人におすすめ。わたしも付属CDを聴きながら苦手な発音を中心に練習しました。1週間くらいでテキスト1周したと思います。
瞬間英作文
どんどん話すための瞬間英作文トレーニング (CD BOOK)
とにかく「話す」ことにフォーカスして作られた英作文の本。
英作文、というよりかはむしろ、スピーキングの練習のための例文集のような印象を受けました。
これもとても人気で、ちゃんと続けられる人にはすごく効果があると思います。裏を返すと、比較的単調な作業の繰り返しなので、わたしは途中で飽きてしまいました…。
ちなみに、Kindle版もあるのですが、この本に関しては紙の本の方が使いやすいです。
ただコンセプトとしてはもっともで、ゆえにシリーズ化されてたくさん新作も出ているし、支持者もたくさんいるのも理解できます。ということでここでも挙げておきました。
シャドーイング
これが、本当にわたしがオススメしたい英語の練習法です。ちょっとハードだけと効率的で継続もしやすいです。
シャドーイングとは音声を聞きながら、ほぼ同時に聞こえたまま発声する(その名の通り影のように追いかけるイメージ)練習法です。
なぜこの方法がすごいかって?
カラオケのレパートリーを新しく増やす時を想像してください。
聴いたことあるだけで一回も歌ったことない曲をカラオケで歌おうとすると、うまくいかないですよね?(絶対音感を持ってる人は瞬時にうまく歌えるかもしれないけど)
大抵の人は、CDとかYouTubeで実際の曲を聴きながら、一緒に歌って歌詞とメロディーを覚えていくじゃないですか。いきなり楽譜と歌詞見てアカペラで練習しないですよね。
それと同じ原理で、一緒に喋って(歌って)いくうちに、単に言葉(歌詞)だけじゃなく、抑揚(メロディー)やリズム、息継ぎのタイミングまで身につくんですよ!
簡単にいうと、自然な、英語らしい喋り方になっていくんです。
日本人の英語が聞き取りづらいと言われる理由には、単語自体の発音もさることながら、リズムや抑揚がフラット過ぎることにあると言われています(語学学校の先生もよく言っていました)。
なので、リズムや抑揚を身に付けることで、「より伝わる英語」が話せるようになるのです!
やり方は単純明快です。
新しい歌を覚えるような要領で、最初はスクリプトを見ながら練習していきます。もし、元の音声が早すぎてどうしても追いつかない場合は再生速度を0.75倍にしたりして、それぞれの単語あるいは節ごとの発音に意識しながら話すようにします。
シャドーイングの方法の解説で、「スクリプトを読んではだめ、絶対耳から入ってきた音だけに集中しないと意味ない!」みたいなのをサイトや動画で見かけたのですが、わたしはあんまり気にせず、自分がやりやすい方法で始めました。じゃないと続かないっていうのもわかっていたし、上に書いたカラオケ理論(勝手に命名)でいうと、歌詞カード見ずに完璧に歌えるようになるか、いや無理だろ、っていうのが頭にあったので。
シャドーイングはスクリプトと音源さえあれば、どんな教材を使ってもできます。
おすすめは断然YouTubeです。いちいち本やCDを手に取る必要もなく、スマホで簡単にできるなんて、最高すぎますよね。
しかも、1回分がちょうどよい長さになっているので、取り組みやすいです。
YouTubeで「シャドーイング」でキーワード検索するとかなりたくさん出てきくるので、ネタに困ることもないでしょう。自分が好きなトピックを扱っているものが見つかるとなお良しです。
↓わたしが最初に使っていた動画です。
”Sarah Jenkins's Diary”シリーズ
100本ノックなんていうのもありました。(わたしはコレは使っていませんが)
最初はすごくゆっくり喋っているものから始められて良さげ。
これらはあんまり面白みはないかもしれませんが、検索してみると映画やドラマのフレーズで練習できるものなどたくさんあるので、ぜひ試してみてください。
2ヶ月の勉強の成果
入学時にもう一度クラス分けテストを現地で受けたのですが、なんと2クラス分も上になっていました(8段階の4→6)。この学校では、通常8週間かけて1つずつレベルが上がっていくので、日本での2月で倍速でレベル上げに成功しました。もちろん、テストの結果で全てが測れるわけではないのですが、語学学校は上のクラスから始められるに越したことはないです。
(ただ、わたしの場合エージェント経由で契約していたので、すでにカレッジ前に必要なESLのクラス〇〇週分、って学費を全納してしまっていたのが痛恨のミス…)
まとめ
今回は主に日本での英語の学習方法をメインにお話ししました。
わたしがやっていたのは、かなり基礎的で、シンプル。しかも、教材もメジャーどころばかり。なので、やる気さえあれば誰でも簡単に挑戦できるんです。
もし、海外で働いてみたい、留学してみたい、ちょっと興味はある…けど英語も得意じゃないし…今からじゃ遅いかも、って思いっている人がいたらこのブログで紹介したどれか1つでも試してみてください。
きっと、ちょっとずつ「あれ、わたしでもできるんじゃない?」っていう気になってくるはず。
わたしもまだまだ修行中の身ですが、一緒に頑張っていきましょう!!
ここまで読んでくださった皆様ありがとうございました。
また次回、よろしくお願いします!