理系アラサーが仕事辞めて留学してみた

理系院卒→メーカー就職→カナダ カレッジ留学中。留学生活や現地情報、勉強していることやその他気になるアレコレをゆるりと。

【カナダ留学Blog】今から3ヶ月で!留学・ワーホリ前にやるべき10のこと【第5回】

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こんにちは、ひろです。

最近、全然家から出ないで生活しているのですが、人のいないところで少し散歩とか軽い運動くらいしないと免疫力も下がって逆に健康にがいがありそうな気がしています…。

 

先日また、カナダ政府から外国人の渡航規制について発表がありましたね。(詳細は下記リンクから確認してください)

 

在カナダ日本大使館がまとめた情報(PDF)

https://www.ca.emb-japan.go.jp/files/100025857.pdf

 

↓ワーホリなどの人に役立ちそうな情報がわかりやすくまとめてありましたので、参考まで

milestonecanada.com

 

これから出発!ってときに足止めを食らってフラストレーションが溜まっている人も多いと思います。 が、せっかくなので空いた時間でもう一度、渡航前の準備と見直しをしてみませんか?  

 

こっちに来てから意外と、

「あ、あれ日本でやっておけば良かった~、失敗した…」

と思うことってたくさんあります。ありました笑

 

 そこで、今回はわたしが留学前にやったこと、やらなくて後悔したことを振り返りながら今からでやる留学準備についてまとめました。また、わたしが仕事をやめてから渡航までだいたい3ヶ月弱だったことと、この渡航制限に目処が立ちそうなのが6月末ごろということだったのでこれから3ヶ月でやること、というテーマにしました。

 

 

1. 必要なものを買い揃える

新生活のための買い物ってとってもワクワクしますよね。靴や服、スーツケースなどなど。いろんなものを新調したくなりますよね。

特に悩みどころはPC・スマートフォン

PCに関しては、ワーホリPC不要説を唱えている記事も見たのですが、わたしは持ち歩ける薄型のノートPCがあった方が絶対にいいと思います。

タブレット+Bluethoothキーボードでも難なく文書作成できるという人はそれでもいいかもしれません。が、わたしはPC派です。

理由は、主に以下の3点です。

  • 学校で(ESLであってもクラスのレベルによっては)WordやPowerPointを使用する課題が頻繁に出るから
  • 学校に通わなくても、レジュメ作成などはPCの方が効率的だから
  • オンラインで何かを申請したり、試験などを受ける必要があったときにPCの方が動作が安定しているから(たまにタブレットスマートフォンだとうまくいかないケースも)

具体的には、ビザの延長や切り替えのための書類作成など、オンラインテストでメジャーなものとしてはSIR(Serving It Right:BC州でお酒を扱うお店やレストランでサーバーや販売員として働く際に必ず必要になる資格。BCだけでなく、各州で同等の資格制度があるので時間があるときに調べてみてください。)があります。  

もちろん、ある程度の規模であれば学校にもコンピュータラボみたいなのは併設されていますし、図書館でも無料でPCは利用できます。

留学エージェントのオフィスで借りられるところもあるようなので、なくても生きていくには問題ないと思います。

ただやっぱり、それぞれ営業時間など制約条件もありますし、今回のコロナの件みたいに一斉にどこも閉まる、なんてことになったら焦りますからね…。

 

特に何の疑問もなく、今使っているものを持って行こうと思っている人もちょっと待って!  

 

今使ってるPC、スマートフォンはいつから使ってますか?

バッテリーの持ちは問題ないですか?

 

一般的にスマートフォンやノートPCのバッテリーの寿命は2、3年ほどと言われています。

PCの場合充放電の頻度はスマホに比べると低いのでコンディションが良ければ5年くらいまでは持つかもしれませんが、HDDの寿命もだいたい5年ほどになります。 

 

スマホで重ためのアプリなどを起動したときに落ちやすかったりしませんか?

起動までにやたら時間がかかったりフリーズする頻度が高かったりしていませんか?

カメラアプリはうまく起動しますか?

画面は割れてないですか?

 

もし、そこそこの年数使い込んでいて上記の質問に対して引っかかるところがあれば買い換えるか、バッテリーだけでも交換してくることをおすすめします。

海外に来てからスマートフォンが死ぬと、精神的にも懐的にも大ダメージです。

実際に、わたしの友達でスマホが壊れてしまって、家族や日本にいる友人などの連絡先も持っていなくてめちゃめちゃ焦ってた子がいました。友達のスマホからSNSのアカウントにログインして、そこから何とか連絡手段を得られたようで最悪の事態は免れていましたが、何かあった時のためのデータのバックアップ(オンライン・オフライン共に)にも注意を払っておきましょう。

 

2. 病院・歯医者に行く

ご存知の方も多いと思いますが、海外で病院に行くことはなかなか容易ではありません。

海外旅行・留学保険に入っていても、持病や渡航前から治療中のものについては補償の対象外となるのが一般的です。また、眼科や歯科治療も特殊治療として一般保険ではカバーされないことがほとんどです。

処方箋薬が必要な場合は、主治医の先生に相談して処方できる限り多めにもらっておいたほうが間違いないです。

あと、虫歯がある人は出発までにできるだけ余裕を持って治療してください。

直前に突貫工事して、いざ海外で生活し始めたらいきなり詰め物取れた!とか噛み合わせに違和感があって痛い…とかがあるとQOL爆下がりですからね。

特に欧米圏は、硬い肉、硬いパン、粘着力やたら強いキャンディなどツワモノぞろいですので!

メガネ・コンタクトレンズ使用の方は定期検診と視力検査を受けておいたほうが間違いないです。メガネは2個あった方がいいです。壊れてこっち(海外)で作るのも大変だし、日本よりも高いです。

 

3. 英語の勉強をする

わたしの英語力は大して高くもなく、アドバイスできるような立場にないのは重々承知です。カレッジの前にESL5ヶ月も通ってたし笑。なので、一個人の体験談として、参考にしていただけたら幸いです。

個々の英語のレベルと、留学の目的によって勉強方法も様々かと思いますが、基本の3ステップは「基本の文法を定着させること」と「語彙力を身につけておくこと」、「リスニング+スピーキングの練習」です。

文法は、中高の英語の教科書レベルで問題ないです。

カナダでいろんなネイティブの先生の授業を受けて、日本の英語の授業で学ぶ文法は、充分すぎるくらい広範囲をカバーしていると気づきました。

単語については、TOEIC頻出単語集の860点目標くらいのレベルを目安にするのがいいかと思います。自身の経験では、これくらいの語彙があればひとまず、身の回りの英語がある程度理解できて、かつ、わからない単語が出てきても文脈や似たような単語から意味を推測できるようになります。

正直なところ、語彙力は母国語の語彙レベルにもよるので(例えば日本でビジネス文書を扱っていない人がいきなりビジネス英語を学ぶのはハードルが高い)、まずは自分にあったレベルの単語集1冊を完璧にするのを目標にすることをオススメします。取り掛かりを作るのが大事です。

すでにTOEICで高いスコアを持っている人は、上記のようなレベルはすでに身についていると思いますので、自分の専門分野や趣味で使う語彙を勉強するのもアリです。

最初にESLを受講する方は4技能一通り勉強することになると思いますが、文法や単語は日本にいるうちに日本の教材で基礎を固めた方が圧倒的に効率が良いです。

というか、ベースができてないうちに100%英語で書かれているテキスト+解説も全て英語の授業を受けるのは精神的にもかなり苦痛だと思います。

そして、(きちんと教育に力を入れている優良な学校を選べば)インクラスでも、課題でも圧倒的な量のアウトプットを要求されます。わたしは、現地で英語を学ぶことの良さは「リアルタイムでアウトプットを評価してもらえる」ことにあると考えています。なので、このアウトプットに全力投球するためにも日本でできる文法と単語の勉強は必須だと思います。

基礎ができていると、「結局、学校でも放課後も日本人同士で日本語で喋ってしまった」というありがちな失敗も避けられるんじゃないでしょうか。

リスニングとスピーキングは2つで1セットと考えています。とにかく、まず聞いて、それをそのまま発音するという練習をひたすら繰り返します。発音記号1つずつから始まって、単語、文とレベルを上げていきます。これにある程度慣れてきたらシャドーイング(音声を聞きながら、同時に聞こえたまま発声する練習法)に挑戦。躓いたらまた単語に戻って練習、という流れです。

ワーキングホリデービザを使って現地に渡る場合で、なるべく語学学校にいく期間を短くしたいor全く通わずにすぐ働くことを考えているなら、スピーキングの練習はマストです。

逆に、簡単な面接の場面で、自分の言葉で喋れるくらいまでのレベルになっていれば、語学学校に行く必要はあまりないんじゃないかと思います。

もちろん、より高いレベルを目指して通学するのも良いことだと思いますし、友達を作る、とか最初の生活リズムを作るという意味でも学校に通うことは悪くない選択だと思いますが、要は時間とお金の配分次第ですね。

 

4. 自炊力をつける

カナダでは、レストランはもちろん、フードコートやスーパーのお惣菜も結構高くつきます。

日本みたいに、いろいろ揃ってワンコイン!みたいな外食メニューもなければ、手軽に買えるコンビニのお弁当みたいなものもあまりありません。(正確にはあるにはあります、けどこの値段でこのクオリティかぁ…っていう感じ)

友達と外食も楽しいですが、いざって時のために簡単な調理はできるに越したことはありません。今回のコロナの件みたいに街中シャットダウン、飲食店もほぼやってない&収入源も絶たれるなんてことになったら、自炊せざるを得ませんしね…。

まずはちゃんとお米が炊けること(意外とやったことない人がいてびっくりした)、パスタや簡単な炒め物が作れればなんとかなります笑

特に、安くて調理時間も短くてすむパスタのレパートリーは重宝しますよ! 

 

5. 渡航先でも続けられるような習慣を作る

これは、主にメンタル面でのアドバイスです。

特に、初めて海外で生活する場合には、急にガラッと環境が変わり、言葉も完璧には通じなくて、気の置ける友人もいない…となるといくら屈強な意思とフィジカルを持ってしてもかなりストレスがかかります。

そして、張り切りすぎて体調を崩す人も珍しくないです。わたしの周りでも、せっかく来たのに体調を崩して早々に帰国…という人は少なくなかったです。

わたしが渡航前に意識していたのが、カナダに来ても続けられる習慣やひとりでもできる趣味を作っておくこと。当たり前なんですけどね。小さなことで構いません。

例えば、寝る前に簡単なストレッチをするとか、日本で見てたNetflixの海外ドラマの続きを見る、とか。上記に挙げた英語の勉強や料理なんかも、習慣の一つになりますね。

ルーティーンができていると、自己コントロール感が自然と高まって、不安や憂うつな気持ちになりにくいです。また、いつもと同じ動作を同じ時間帯にしていても、その時のコンディションによってアウトプットが変わるので、体調の変化などにも気付きやすいです。

 

6. 各種手続きをすませる

結構面倒なペーパーワークが沢山ありました。(わたしが日本を発った2018年時点での話。今はもっと電子化されてたりするのかしら?早く日本もペーパーレス化が加速してほしいところ…)

  • 海外転出届け(出発の14日前から提出可能)
  • 国民年金、健康保険への任意加入(あくまで任意)
  • 住民税の支払い(納税代理人の申請)
  • 確定申告(収入があった場合)
  • 住所変更、転送サービスの登録
  • 奨学金日本学生支援機構)の返還猶予願い(大学などで奨学金を使用している場合)
  • 携帯電話の解約、プラン変更(出発直前)
  • クレジットカードの作成、限度額引き上げ、海外キャッシングの設定など

長期(1年以上を目安)で海外に滞在する場合は、各種公的な手続きが必要です。特に、社会人として会社勤めをしていた人は税金関係で色々複雑なので、早めに手続きを行わないと後々面倒なことになります。学生の方は携帯電話とクレジットカードくらいで、他はあまり気にしなくても大丈夫です。

一人暮らしをしていて、その部屋を引き払って海外に行く場合は、書面で連絡がくるようなもの(銀行とか、クレジットカードとか)については実家の住所など確実に連絡が取れるところに変更しておきましょう。郵便局の転送サービスも合わせて登録しておきましょう。思いがけない人から年賀状とかが届いてる場合もあります。笑

社会人で、会社を退職して留学・ワーホリに行く方は、可能であれば退職前にクレジットカードの限度額を引き上げておくことを激しくおすすめします。海外ではVISAとMastarcardの2枚持ちがベストです。American Expressはお店によっては使えないところもありますが、上記の2つが使えないことはほぼありません。

また、海外キャッシング機能ができるようになっていなければ、念の為有効化しておくべきです。限度額引き上げやキャッシング対応などは、無職になってしまうと審査が通りにくかったり、国内から電話のみでしか受け付けていなかったりするカード会社もあるので、余裕を持って手続きを済ませましょう。だいたい審査には1週間前後かかると思います。

 

7. SNSのアカウントを作る 

このご時世に何も持ってない人はいないと思いますが、せっかくの国際交流の機会なので気軽に連絡先交換できるSNSアカウントがあると便利です。

語学学校で仲良くなると大抵InstagramかLINE、Whatsappなどを交換することが多いです。くれぐれも公開範囲の設定やプライバシー管理は慎重に。

出会い厨とナンパには注意してください。新しい土地で開放的な気持ちになるのも否定はしませんが、何かあった時に家族や周りの人に莫大な負担が及んでしまうということを念頭に置いて行動するようにしてください。

 

8. 自己紹介のネタを考える 

学校、職場、その他ありとあらゆるコミュニティにおいて自己紹介をする機会がたくさんあると思います。

名前と経歴に加えて、ちょっとした一言が喋れれるかどうかで印象がだいぶ変わります。(わたしは自己紹介が苦手でいつも頭を悩ませていました) オフィシャルorアカデミックなバージョンと、カジュアルなバージョンでそれぞれテンプレートを作っておくといいと思います。

ちょっと長めに喋る機会が設けられている場合に聞かれることは、だいたい以下の3パターン。

  • 趣味・特技
  • 今までの経歴(職業、職場のこと/学生の場合は専攻やクラブ活動など)
  • ここにきた目的・理由、きっかけ

最低でもこの3つの質問にスラスラ答えられるようになっておくと、今後のコミュニケーションがスムーズになります。また、共通の趣味や似たようなバックグラウンドを持つ人が話しかけてくれたりするので、できるだけたくさんアピールポイントを考えておきましょう。

 

9. 日本の文化や歴史について勉強する

これも各所でずっと言われてることなのですが、本当に、思いがけない質問が飛んできます笑

わたしが通っていたESLのクラスでも、フリートーク形式の授業では自分の国のことを喋る機会が多くて、語彙も少なくあまり歴史や文化に精通していないわたしは苦労しました。

例えば、

  • 日本の選挙や内閣の仕組みについて
  • 日本人はどういう時にお寺や神社にお参りに行くの?それにはどういう意味があるの?
  • 日本人にとって天皇はどういう存在なの?
  • オススメのテレビ番組・アニメ・漫画を教えて

  などなど。

日本の選挙の仕組みについて「小選挙区比例代表並立制」というのはわかっていても、その中身を英語で説明するのは難しいですよね。(わたしのレベルが低いだけでしょうか??)

何かしら頭には浮かんでくるけどとっさに言葉にできないようなものも多く、いつもスマホとにらめっこしながら切り抜けていました。

日本の歴史をパーフェクトに覚える必要はないですが、自分が話しやすい分野で日本の豆知識をいくつか持っていると、色々と助けられます。

学校では先生やクラスメイトが助け舟を出してくれたりしますが、職場などでよくわからないからといってぶっきらぼう

”I don’t know.”

などと言ってしまうと、この人は自分とはあまり話したくないんだな、何だか冷たい人だな、と思われてしまうこともあります。

そういう時は、

”Well…I’m not familiar with ●●, but ~~~. What do you think about it?”

みたいな形で何か関連したことについて話題提起してみたり、会話のキャッチボールを続けられるよう努力しましょう。

これを繰り返していくうちにお互いが話しやすい話題が見つかって、仲良くなれます。日本にいても同じですけどね笑                    

 

10. 大切な人に会っておく

最後に、意外と気付かないけどもしかしたらいちばん重要なこと。 大切な人(家族、親戚、恋人、親友など、あるいは人以外でも愛犬や愛猫でも)に直接会って、顔を見て、話をすることです。

もし、一人暮らしをして、実家を離れて久しかったら、家族や旧友との時間をできるだけ作ってください。

今は、SkypeFacetimeで簡単にビデオ通話もできますが、同じ空間で時間を共有するには及びません。いざ電話しようとしても、WiFi環境が良くなかったり、時差があったり、お互いにタイミングが合わなくて思うように話せないことが多いです。

恋人と遠距離恋愛で良好な関係を続けていきたいなら、「毎週末は最低1回は電話をしよう」など、具体的な連絡の手段と頻度を話し合いましょう。どちらかのスマホが急に死んでも連絡できるように電話番号やPCのメールアドレス、住所も紙に書いて交換しておきましょう。

それでも人と人の間に絶対はないので…離ればなれになる以上、何が起きても受け入れる覚悟を持ちましょう。

いつなんどき、何があるかわかりませんから、後悔のないように。

 

まとめ

今回は、わたしが思う留学に先駆けてやるべき10のこと(手続きとか細分化したらもっと大量になるけど…)について書きました。偉そうに色々言いましたが、自分が出発するときは3ヶ月なんてあっという間で、もちろん全部が全部万全ではなく、こんな状態でもう行くの?!?やばくない???ってめっちゃ焦りと不安を抱えたまま成田に向かいました。

でも、準備にかけた時間や前向きな気持ちは現地に着いてからちゃんとプラスになっています。

いつ出発できるかドキドキ・ハラハラしながら待つのは正直とても辛いですが、がんばりましょうね!

 

もし、個々に詳しい話が知りたい、とかもっとこういうテーマの記事が読みたい、という意見・ご要望などございましたら是非とも参考したいので、コメントかTwitter@hirovan1)にDMいただけると嬉しいです。